ダートレースについて

当サイトでは、全レースの出馬表をご提供しておりますが、力を入れているのがダートレースに関するデータの充実です。競馬と言えば芝レースが花形です。売上も施行レース数も、ダートレースより芝レースの方が断然上です。

では、なぜダートレースにこだわるのか。ダートレースは、芝レースと比較して利点がいくつかあるので、それを下に記します。

 

1.展開が読みやすく予想がしやすい

芝レースは早い上りを出すことができるので、後方から直線で差し切るレースをしばしば見ることがあります。しかし、ダートレースは上りに時計を要するので、後方から一気に差すのはかなり力がないと難しい芸当です。

過去のデータを見ると、ダートレースでは勝率・連対率・複勝率のすべてで先行馬が有利。こと1,000m戦については、短距離ということもあり、逃げ馬が3回のうち2回は何らかの馬券に絡んでいます。

JRAのダートコースは芝コースの内側にあるため小回りであることが、逃げ・先行馬有利の結果に大きく影響していると思われます。そして、前方に位置していることで他馬からの不利を受けにくいということも、関連しているでしょう。

また、他馬の後ろを走ることで砂を被り、それを嫌がる馬もいます。馬群に囲まれ内に閉じ込められたり、ダッシュがつかず、やむを得ず後方からのレースになってしまったりと、理由はいくつか挙げられると思いますが、前方に位置することで、これらの不利を回避できるので、そのことも逃げ・先行馬有利のデータに反映されているのではないでしょうか。

よって、馬券の中心は、必然的に逃げ・先行馬が中心の組み立てとなり、逆に差し・追込馬の出番はほとんどないので、この時点で予想がしやすいというのもうなずけるのではないでしょうか。

 

2.施行数が多く距離のバリエーションが少ないのでコースの傾向が掴みやすい

通常、ダートレースは芝レースよりもレース数が多く組まれています。特に冬場は芝コース保護の名目のもと、それが顕著に現れます。長い距離になると尚更です。

例として、2015年~2019年の5年間、中山競馬場で行われた芝2,500mのレースを挙げてみます。施行されたのは51レース。年平均で約10レースに過ぎません。ということは1開催あたり2レース。しかも、季節によりA~Cコースの設定もあり、これにより内有利や外有利といった、トラックバイアス(馬場の偏り)が発生します。

これで、中山競馬場 芝2,500mの傾向を掴むというのは、なかなか難しいと思います。

2015年~2019年 中山競馬場 コース別レース施行数
コース 芝2,500m ダート1,200m ダート1,800
レース数 51 641 670

対して、中山競馬場 ダート1,200mは同じ期間内で641レース、ダート1,800mは670レース施行されました。これだけサンプルがあると、勝ちタイムの平均値や有利な脚質・枠順を調べるには十分な数字です。特に、当サイトではスピード指数を算出するにあたり、平均勝ちタイムの作成に大きなウェイトを置いています。

平均勝ちタイムは、サンプルが多いほど信用に足る値に収束していくので、施行数が多いダートレースは傾向を掴むのに利がかなっていると言えると思います。

中山競馬場 施行距離
芝コース ダートコース
施行距離 1,200m  1,600m 1,800m 2,000m
2,200m 2,500m 3,600m
1,200m 1,800m 2,400m

上表は、中山競馬場で行われているコースと距離をまとめたものです。芝レースは7種類のコースがありますが、ダートレースは3種類のコースしかありません。しかも、芝レースよりもダートレースの方が施行数が多いので、必然的に1コースあたりのレース数が多くなるため、コースの特徴が掴みやすいというのがお分かりいただけると思います。

逆に芝レースは、施行数が少ないうえにコース数が多いため、1コースあたりのレース数が少なくなり、そのコースの性格が捉えにくくなります。

 

3.コースの内・外でトラックバイアスの差がほとんどない

上記で述べたように、トラックバイアス(馬場の偏り)がほとんどないのも、ダートコースの特徴です。

芝コースは、開催が進むにつれ内側から芝が傷んできて走りにくくなってきます。この状態で雨などの影響を受けると更に時計がかかってしまうので、必然的にコースの内側を避けて走ることが多くなります。

一方、芝を保護するための仮柵を外したあとは、コースの内側がグリーンベルトと化し、時計の出やすい状態となります。そうなると、テンからインコースの位置取り争いが激しくなるばかりか、外枠の馬は距離損の上に傷んだ芝を走らされることになります。

また、芝コースは管理のため、シャタリング、水分を取り除くためのローラー掛け、エアレーションなどの作業を施しますが、これがどの程度の影響があるのか把握するのは困難。つまり、難しいファクターが加わるということになり、勝馬検討はこの上なく難しいでしょう。

対してダートコースは、馬場の状況に関わらず、内と外で極端な有利不利が発生することは稀です。これは、競走馬が安定して能力を発揮しやすいということになり、過去にダートの同じ条件で走った実績を参考にすることが可能だということを表します。

管理の面では、冬場に凍結防止剤の散布を行ったり、砂厚の調整がなされていて、これにより馬場の状況が変化しにくくなっています。よって、ダートレースは芝レースよりも、馬場の具合による影響が少なく、各馬が能力を発揮しやすい条件であり、言い換えれば、ダートレースは予想がしやすいということにつながります。

 

4.芝レースよりも払戻金が高い

展開が読みやすく、予想しやすいダートレースですが、払戻金の平均は芝レースよりも高くなっています。下表をご覧ください。

2015年~2019年 芝・ダート別平均払戻金
(芝 8,368レース ダート 24,845レースが対象)
単勝 馬連 3連複
芝レース 973円 5,260円 20,877円
ダートレース 1,090円 6,458円 25,790円

複勝・ワイドは3着までの人気に左右されるため、また馬単・3連単は着順の入れ替わりにより大きく払戻金が異なるため、集計の対象から除外しています。どの賭式もダートレースの払戻金の方が11~12%高くなっています。このことからも、芝レースよりもダートレースを選ぶ方が賢明だと言えるでしょう。

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